まず、9話は復讐とか爆破とか、最終話だからちょっとスケール大きくしてみました感が
私的にはいまひとつといいますか…。
私は、死神くんのあんまり大げさ過ぎない、身内だったり友達だったり近しい人同士の
ささやかでありながら親密な関わりが好きだったのでね。
まぁ、これは単なる好みの問題ですけど(^^;)
それに、風呂敷広げすぎると、話のつじつまを合わせたりと何かと面倒なことが起こりやすい。
まぁ、いつものようにつっこみたい所はいっぱいあるんだけど(^^;)
監死官がわざわざ机の下に隠れる必要性ってある?とか、
あんなでかいピルに警備員1人ってあり得ないとか。
まぁ、そこは直接ストーリーに影響のない部分なので、それはそれでいいかと…。
そもそも魂の数の帳尻さえ合えばいいという決まり事にずーっと違和感があったので、
(このドラマの基本でつまずいちゃってるからな、私)ストーリーに入り込むのが難しかった。
だって、たとえ数が合ったとしても、それぞれの生き死にが周囲や未来に与える影響は
計り知れないものがあるから。(そっちの方が気になる変な性分)
まぁ何はともあれ、上の都合に振り回される下の人達。
人間界も天界もたいへんだねぇ。
でも、そんな中、
「みんなを救う任務がある」と
今回も、死神くんは予定外の死亡者を出さないために悪戦苦闘。
だって、運命に従わせるのが彼の仕事だからね。
ところが、
「みんなを救えば彼は救われない。彼のために何かしてやれるのか。
どうせできないだろう」と、まさかの悪魔が問題提起。
悪魔って本当のところ、何をやりたいんだろうねぇ。
そして、どうにかして中平を説得しようとする死神くん。
「やってしまった方が後悔するんじゃないんですか」
「別の解決法だって、見つけられるんじゃないですか」ついつい成瀬さんに言ってあげてください…と心の中でつぶやく私。
今回は、魂の数がとか、死亡予定者がとか一切言わないんだね。
状況が状況だけに、通じる相手ではないけどね。
「どんなに苦しくても希望を見つけて生きて行くのが人間の強さ」必死に説得する死神くん。
確かにそうだけど、そういう人間ばかりじゃないんだよね。
でも、それを手助けしてひっくり返すのが死神くんらしさ。
そしたら、なんと死神くんの努力をよそに、上層部がさじ投げちゃった。
おいおい、まさかの死亡予定者の大幅変更。そんなことできるんかい。
これって、元々の死亡予定者57人についてた死神たちはたいへんだよね。
死ぬ準備を着々と進めていたら、やっぱり死にません…って。
で、10分前にやっぱり死にますって、宣告しなくちゃいけないんだよ。
残酷すぎるでしょ。
「死神って何だったのかな」この答え、私的には最終話にして迷宮入りしました。
「死ななくていいはずの命を救うことはできないのか」死亡予定者をきちんと送り届けると同時に
死ななくていい命を必死で救ってきた死神くんの無力感。
死神くんの表情がガラッと変わるよね。
でも、目の前にある命に心を割くことはできても
目の前にいない命に思いが及ばないというのが現実なんだね…とちょっと寂しくなる。
だって、一番迷惑こうむってるのは、最初の死亡予定者の57人ですから。
こういうことがいちいち気になるから、ストーリーにのめり込めないんだよな。
でも、そういう性分だから、しょうがない。治らないもん(笑)
ていうかさ、悪魔はスキップしてる場合じゃないよね。
天界の認めた運命なら、中平の魂は奪えなくなったということになるよね?
そもそもこの時点で、契約切れちゃうよね?それとも、悪魔の契約の方が早かったら、有効?
だったら、リストを書き換えても意味ないよね?
あ~、わからなくなってきたぁ~。
結局、リストを書き換えちゃう死神くん。
天界に行って自殺した部下にも会えるようにと書き換えたらしいんだけど、
天界が認めた死亡予定者リストに載っているということは、天界に行けるんだよね?
だったら、結局56人を救うために中平1人に犠牲になってもらうしかなかった
ということでいいですか。
それはひどくないですか?
中平も
「死ななくていいはずの命」だよね。
「どんなに苦しくても希望を見つけて生きて行くのが人間の強さ」って、
死神くんが言ってたよね。
どうして~!!
何が何でも57人きっちり救って欲しかったよ。
他の56人は救って、中平だけ死んじゃうって~。
あれっ?ということは、最初に死ぬはずだった57人の内の1人は助かったことになるよね。
あ~ややこしい。
もう~っ、爆破事件に関係のない人達を翻弄し過ぎ。そっちも気になってしょうがない。
私はあなたの魂を守りたい。
あなたに罪を犯させたくない。守るって、そういうことなのか?
死神くんが信じてきた
「生きる強さ」は一体どこへ行ってしまったのか。
それに、中平の代わりに自分が罪を犯してもいいのか?
この辺りが私にはどうしてもしっくり来なくて。
死亡予定者リストを書き換えるという行為は、ある意味最終回にふさわしい意外性もあり、
それまでの話が伏線になっていたようにも思えるんだけど。
どうしてもそうしなくちゃいけないという説得力に欠けるんだよな。
単に10分早めたというこではなくて、死亡予定者じゃない人を死なせてるわけですから。
やっぱりね、最後まで不器用なまでに頑なに「希望」や「生きる強さ」を追い求める死神くんで
いて欲しかったというのが私の思い。
やっぱりどんなことがあっても、生きてこそ!だと思うんだよなぁ~。
「ありがとう。涙を浮かべてくれたのは君が初めてだよ」ごめんなさい。死神くんの涙、確認できなかったんですけど(^^;)。
私にはやっぱりなぜ救われたのかが、わからないんですけど。
そういう所が私のいけない所でしょうか。
「本当は彼の汚名を晴らしたかった」「それが心残り」確かにそれも心残りだけど、やっぱり彼が生きることは不可能だったのかな…って、
それが私には心残り。
彼自身が生き抜いて、自力で汚名を晴らし、前に進んで欲しかったよね。
やたら運命にこだわる死神くん。それなのになんで中平の時は死なせちゃったの…。
不器用なくらいに最後までそこにこだわって欲しかったな。
でも、彼の魂は救えたよ。私的には、あっ、そうなんだ…みたいな。
死神くんはそう感じてるんだ。そうだったら、私はもう何も言わないけど…みたいな。
でも、死にたいっていう人を死なせちゃダメだって思う。どんな理由があるにせよ。
悪魔のこと責められないよ。
見れば見るほど、考えれば考えるほど、もやもやする~。
さて、ストーリーはさておき(いきなり?)、
復讐しようとする圭くんを説得する大野くんというのが妙に感慨深かったです。
しかも、ビジュアルは死神くんなのに、声が成瀬さん…というのに一番ぐっと来ちゃいました。
ストーリーはともかく(おいおい)、声にやられました。
ところで、最終話にして、死神くん、またキャラ変わった?
やたら介入して、冷静に仕切る感じが不思議でした。
「犯人さんに従いましょう」「皆さんはちゃんと謝るべきです」
「彼の名誉のために受け入れましょう。その代わり命だけは助けてもらいましょう」とか、ちょいと上からな感じで仕切る死神くんに若干の違和感。
ちょっとずれてるところが好きなのに(笑)
しかし、一番違和感だったのが、「犯人さん」
えっ?中平さんでも警備員さんでもなく。
いやいやまだ閉じ込めただけなのに、犯人は言い過ぎでしょ。
なんか死神くんらしくないような気がしてね…。
それから、1つ疑問が…。
「お前にしてはいい提案だったな」の意味が私わからないんですけど…。
(何か見逃してる?)
だって、システムを無効にするのって、秘書が考えたことだよね?
しかも、天界の力を使うでもなく、普通に社員がパソコン操作してたし。
死神くんが提案するような素振りさえなかったよね。
私がわかってないだけ?
なんだか、初回の印象とはかなり趣が変わっちゃったなぁ。
死にゆく人を見守るというスタンスだったのが、
他に役割が増えることで、いろいろと介入し過ぎて、話もややこしくなるし、
焦点がわかりにくくなってきた。
でも、「どんなに苦しくても希望を見つけて生きて行くのが人間の強さ」という希望の光が
見えてきたと思ったら、死神くんの手で…という結末。(ある意味、榎本よりびっくり)
あんまりブラックじゃないなぁ…と思っていたら、最後に渾身のブラックぶちかまされて、
私的にはもやもやしたまま終わってしまった死神くん。
大野くんが出てるからこそ!という期待もある一方で、
私が大野くんファンじゃなくてもはまれるようなドラマを!と期待してましたが、
私的には惜しい…という感じ。
好きなお話もあるんですが、誰かに勧めたくなるドラマかというとそれはちょっと…。
各話ばらつきがあるし、一話完結なので、見せ続けるのには相当な求心力が必要かと。
次女は4話を見て以来、その後は見なくなっちゃったしね。
でも、なぜか旦那が毎週見てたんだよなぁ~。なんでだろう?
結局ストーリー云々の感想ばかりで、大野くんがらみの感想ほとんどなかったね(^^;)
私はドラマ全体として見ちゃうので、うまく入り込めないと、
大野くんを満喫する余裕もなくなってしまうんだよな…。
でも、いろんな表情も見せてくれて、いろんな声も聞かせてくれたしね。
お疲れ様。
髪切ってたね。可愛かったよ(*^^*)
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m